2015年11月9日月曜日

古いお屋敷と布花の世界...













先日、布花の展示会にお邪魔しました。
いつもお世話になっている、尾賀商店さんの並びに
200年以上も前に建てられた素敵なお屋敷があり、
そこで、何十年も前から布花を作り続けていらっしゃる
素敵な先生がおられるのです。
外観からは想像もつかない世界が広がっていて、
終始狐につつまれたような気分でした。

立派な中庭には、お茶室があり。
開け放たれた障子からは紅葉した木々見え...
そんな静寂に囲まれてお抹茶戴く...
最高に贅沢な時間を過ごしました。

お屋敷内には、扉の奥に隠された階段があり。
登ると、ため息がでるような素敵なゲストハウスがあります。

玄関には先生の布花が随所にちりばめられているのですが、
お花が朽ちていくように、何十年の時を経て、
シルクの布花が朽ちている姿は、お屋敷に溶け込んで、
更に素敵さを増していました。

今までの私は、ヨーロッパへの憧れが強く、
パリでの生活を通して、いろんな感銘を受け、今でも
それが、私の心にはドシッと居座っているのですが、

ほんとうの日本の美しさを目の当たりにすると、
日本という国に住んでいる以上、
昔から受け継がれる、日本の文化に勝るものは無いと思います。

かといって私は活け花をする気はありませんが、
きっと今後も何十年も、洋花を扱い続ける者として、
洋花が日本らしくアレンジされ、そして生活に馴染む事を
願って、私らしく頑張ろうと思います。







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